前立腺がんの治療法


前立腺がんには多くの治療法があり、それぞれに特徴があります。 治療法の違いを知り、自分に合った選択肢を理解することが重要です。

主な治療法

手術
(外科治療)
放射線治療
(外照射療法)
監視療法 フォーカルセラピー 内分泌療法
(ホルモン療法)
対象になる方 前立腺内にがんがとどまっている方、余命が10年以上の方が推奨 ほとんどの病期の方、手術のリスクが高い方 病期やPSA値などで一定の条件を満たす方 治療と機能温存の両立を目指す方 期待余命が10年以下の方、手術や放射線治療との併用をする方、転移のある方
治療目的 根治的治療 根治的治療 経過観察 監視療法と根治的治療の中間 発生・進行の抑制
治療期間/
通院回数
手術時間3~6時間、入院7~14日間程度
※患者様の状態や施設により異なります。
1回あたり10~15分、1~40回程度
※患者様の状態、装置や治療計画により異なります。
3~6か月ごとのPSA検査、定期的な前立腺生検 治療法によって異なります。 放射線治療との併用の場合、中間リスク4〜6か月、高リスク7〜24か月程度が推奨されています。
副作用/
合併症
尿失禁、勃起障害、鼠径そけいヘルニアなどがあります。 <急性期> 頻尿、排尿・排便時の痛み
<晩期> 排便時の出血や血尿、勃起障害
などがあります。
がんであることが判明しながらも治療しないことが精神的負担になることがあります。 さまざまな治療があり、また治療後の効果判定の基準が確立していないため、有効性や安全性の評価が難しいのが現状です。 ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、急な発汗)、性機能障害、乳房の症状、骨に対する影響、疲労感などがあります。

治療法に関する情報はこちらから

手術の機器

手術(外科治療)

手術では、前立腺と精のうを切除し、膀胱と尿道をつなぎ合わせる全摘除術が行われます。

放射線治療の機器

放射線治療

放射線を用いてがん細胞の遺伝子を破壊し、がんの増殖を抑えたり死滅させたりします。​

注射と薬

その他の治療

手術・放射線治療以外にも、複数の治療法があります。

カルテ

自分に合った治療選択

前立腺がんの治療法は、病態やライフスタイルなどを踏まえて選択することが重要です。​